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知らないと損!?納税はクレジットカードが便利でお得

知らないと損!? 納税はクレジットカードが便利でお得

近年、時間的な制約がなく手元に現金がなくても納税できる『クレジットカード納付』が広まってきています。

これまでは自動車税や固定資産税など一部の税金に限られていましたが、2017年1月からは、法人税や相続税をはじめ、ほとんどの税金がクレジットカードで納税できるようになりました。

今回は、クレジットカードを使った納税のメリットをご紹介します。


クレジットカード納付とは?

クレジットカード納付とは、納税者が国税庁長官の指定した納付受託者であるトヨタファイナンス株式会社に立替払いを委託する納税方法のことです。


手続きは簡単で、『国税クレジットカードお支払サイト』に氏名や住所などの納付情報や納付税目、クレジットカード情報などを記入するだけで、納税したことになります。

情報を受け取ったトヨタファイナンスは、納税額を国税庁に収め、さらに納税者の契約しているクレジット会社経由で、立替額(+手数料)を納税者に請求するという仕組みです。


このクレジットカード納付は、VisaやMasterCard、JCBなど、多くの種類のカードで支払いができます。

しかし、あくまでWEBのみの手続きなので、金融機関やコンビニなどで納税することはできません。


また、一時期的に納税者の税金をトヨタファイナンスが立替えるため、額に応じた手数料もかかってきます。

最初の1万円までは76円(消費税別)、それ以降は1万円増えるごとに76円(消費税別)ずつ加算されていきます。

例えば、50万円の法人税をクレジットカードで納税する場合、消費税込みで、4,104円の手数料がかかってしまいます。


クレジットカードによる納税のメリットとは?

<メリット1> すぐに現金を用意できなくてもOK

手元に現金がなくても、ひとまずクレジットカードによる納税の手続きを済ませ、引き落とし日までに納税額分の現金を引き落とし用の口座に用意しておけば問題ありません。

通常、クレジットカードの引き落としは、決済の2ヶ月後なので、2ヶ月間の支払猶予を得ることができます。

また、たとえ口座残高不足により、納税額が引き落とされなかったとしても、税金の延滞にはならず、かつ手続き時点ですでに払ったものとされ、税務署からの催促が来ることもありません。

ただし、税金の延滞にはなりませんが、クレジットカードの延滞にはなります。

支払いを延滞してしまうと、クレジットカードの信用情報にも傷がつくので、口座残高はしっかりと確認しておきましょう。


<メリット2> 時間と場所を選ばない

クレジットカードによる納税であれば、24時間いつでも税金の納付を行うことができます。

またスマホにも対応しているので、家ではもちろん、出張先や旅先など、場所を問わずに納税できるのも大きな魅力です。


<メリット3> 分割払いやリボ払いにも対応

一括払いが厳しければ、分割やリボ払いを選択することもできるというメリットもあります。

また、クレジットカードにはポイントが付くものも多く、手数料を差し引いてもポイントで得をする場合もあります。

クレジットカードによる納税は、上限が1,000万円と定められており、クレジットカードの利用可能額が納税額よりも低い場合は、当然利用することができません。

ただし、納付手続を複数回行うことで、1,000万円以上の納付は可能です。


便利で手間もかからず、さらに支払猶予が得られるクレジットカード納付は事業者にとって大きなメリットになります。一度、試してみてはいかがでしょうか。

ただし地方税については、まだクレジットカード納付に対応していない自治体が多く、対応する税目や手数料も自治体ごとに異なります。

地方税もクレジットカードでの納税を希望される場合は、事前にご自身のお住まい地域が対応しているかどうか、確認をするのがよいでしょう。